銀座伊東屋で展示中だった拙作伊東屋の、内部の電球一個が玉切れを起こしたため、先日取り替えに行ってきた。
伊東屋作品には計5個の豆電球が使われているが、365日展示し、常に電気をつけっぱなしにしているわけだから、そりゃたまには玉切れも起きる。制作した当時はLEDがまだ一般的ではなかったので、すべて普通のニクロム線の電球を使っている。それらを全部LEDに取り替えたいとは思うが、それには伊東屋さんの同意が要る。
電球の交換が終わったあと
「わたしもいつパタッといくかわかりませんので…」
と、前置きしてから、早期のLED化を提案し、この日の作業を終了した。
ちなみにカバーを外して作品本体に触れたのは、このときが12年ぶりだった。
どこかが欠けていたり、汚れていたり、壊れていたりしたら、ついでにリペアーするつもりで一通りの道具を持参し、ジロジロ全体をくまなく凝視したが、まったくどこも壊れていなかった。分厚いガラスのカバーに守られていたからだろう。劣化0パーセントの状態で保存されていたことに感動するとともに、自分がつくったものの中ではこれがベストだろうと思った。制作当時わたしは55歳。元気いっぱい。やる気まんまんだったのでこんなものが出来上がったのだろう。今じゃとてもつくれないと思う。
みなさんもぜひ見に行ってください!
作品は銀座伊東屋本店の本館11階に常設展示中です。
2017年3月6日