近況①「5月のデザフェスに出場します」

 「トーキングヘッズ叢書」という雑誌に「はがいちようの世界」という連載ページを持っている。その第12回目、5月8日発売号に、新作「人形のための鬘(かつら)を売る店」を紹介し、記事の文末でデザフェスへの出場をお知らせした。
 以下がその記事です。
 左の写真は昔からずっと気になっていた店。
 BEBEと書かれた丸い造形看板がユニークで、妙に制作意欲をそそられる。だが看板のうしろは空である。ぼくのアートインボックスの場合、空はつくりようがなく、しょせん無理と諦めていた。
 ところが先日、ルネ・マグリットの画集をめくっているとき、ハタとひらめいた。空の部分にはマグリット的な雲を描き、雲間に数羽のカモメでも飛ばせば、かなりおもしろい作品に仕上がるのではないかと。
 で、やってみたら大成功。シュールでノスタルジックな、あやしいカツラ屋が出来上がった(縮尺12分の1)。
 ★東京ビックサイトで開催されるデザインフェスタに出場します。5月14日~15日。ブースナンバー
 H64~H68。本作も出品いたしますので、是非ご来場を!
 (以上、トーキングヘッズ誌vol. 66より。)

はがいちようの世界≪第12回≫

近況②「グッドバイ、サラ!」

 まったく日本語が話せないのに「孤独の世界」(縮尺80分の1)をつくってしまった、驚きの外国人生徒、サラ・ウィローさんが、故国ブラジルへ帰った。(サラさんに関しては2015/11/28と2016/1/30付けの当欄にも記事があります。)
 サラは東京のブラジル大使館に赴任したご主人とともに数年前に来日し、渋谷区松濤の自宅で、あと4年、東京で暮らす予定だった。ところが今年の2月、なんらかの理由で夫婦喧嘩が勃発。その後離婚。すると就労ビザを持っていないハズの彼女には住む場所がなく、結局帰国するしかなかったのだと推察する。帰国する日の午後、全身に無念感をにじませて、お別れの挨拶にやってきた。(下の写真)。
 グットバイ、サラ!
 また会える日まで。

2016/4/25


2016年5月1日