いま展示会をやっている松江へは今回はじめて行ったが、町のそこかしこにちゃんとした日本の田舎が残っている、いいところだ。朝はしっかりとした霧が立ち込め、夕刻になると、東京では絶滅危惧種の縄のれん個人営業的居酒屋が元気にポツポツと灯をともす。
むかしイギリスからアルカディオ・ハーン(小泉八雲)がやってきて最初に住んだのもここ松江だそうだ。ハーンの家が当時のまま残っていた。
ハーンつながりかどうか、展示会はイングリッシュガーデンという英国庭園において開催中。庭園を取り巻く回廊をギャラリーとして使っている。会場までは松江駅からタクシーで2000円ほどの距離だが、一時間に一本というローカル鉄道で行くこともできる。この鉄道はあの名作鉄道映画「レイルウェイズ」で主人公中井貴一が運転手を務めていた一畑電鉄。終点駅は出雲大社前である。残念ながら今回そこまでは足を伸ばせなかったが、撤去のときには是非訪れてみたい場所のひとつだ。出雲大社の先には世界遺産の石見銀山がある。
開催二日目の朝、以前イギリスでお世話になった本田和美さんが、わざわざ飛行機で駆けつけてくれたが、彼女もすっかり松江ファンになった様子。近所には米子空港、出雲空港があり、飛行機便も便利だ。
というわけで、ただいま「ドールハウス&立体絵画展」開催中!
松江イングリッシュガーデンにて。
——–詳細は前回の当欄に。
2015年3月28日