快挙二件!

 だいぶんあたたかくなってまいりました。この季節、天気の良い日には工房のとびらを開けっ放しで仕事をしている。すると近所のネコがニャーンと入ってきたり、わあ~こんなんなってんだ~なんて言いながら知らない子供が顔を出したり、まことにのどか。そんな折、うちのクラブ(渋谷クラフト倶楽部)の関係者による明るいニュースが二件飛び込んできた。
 其の一
 当クラブの事務局長山野順一朗氏(通称順ちゃん)による作品が、な、なんと「月刊とれいん」4月号の表紙を飾ったというのだ。同時に同氏執筆による「上松Ωループの制作」と題する記事が、写真38枚、図面2枚とともに堂々11ページ(表紙を含めて)にわたって掲載された。制作記事で11ページなんてことは過去に聞いたことがない。快挙である。
 山野氏関連では去年TMS(鉄道模型趣味)誌8月号に「丸亀駅を作る」が6ページで、同TMS誌08年10月号には「スレート張り機関庫を作る」が9ページで掲載されるなど、うぶな鉄摸ファンには少々刺激が強すぎる記事が連続的に露出し続けている。
 其の二
 当クラブきってのヤングウーマン中川さえちゃんが、な、なんと米ミニチュアショーの正式ディーラーとして認定され、これに出場するため来月米国へ向かうという。
 毎年4月に米シカゴで、シカゴインターナショナルというミニチュアのショーが開催されていて、世界中から選りすぐりのミニチュアディーラーたちがやってくる。その一人としてさえちゃんが、このたび日の丸をしょって出場するというのだ。これは弱冠2?歳の彼女が世界の一流ミニチュアリストの仲間入りを果たしたということであり、明らかな快挙である。当人はヤバイ!ヤバイ!とそればっかりを連発しているが、そんなにヤバくもないんじゃないか。
 —–順ちゃんさえちゃん、おめでとう!

月刊「とれいん」(発行:㈱エリエイ・プレス・アイゼンバーン)
2014年4月号/№472


2014年3月21日