鉄模界で佐野匡司郎(さのきょうしろう)といったら有名人。なにしろ真鍮製の機関車をオールハンドメイドでつくってしまうのだから。その彼がなぜかぼくの教室に通っていたことがあって、すばらしいストラクチャー作品もたくさんつくっている。
氏は現在、湘南の茅ヶ崎市にご在住で、御年78歳のいまも、毎日こつこつと創作活動にはげんでいる。そんな彼の自宅工房を拝見し、氏の作品の数々をまの当たりにする「佐野邸訪問ツアー」が実施された。
下が当日の写真である。
このあとドドッと屋内になだれ込んだわれわれは、あっちを見たりこっちを見たり、作品やら、工房やら、道具やら、資料やら、挙句は庭までも、どこもかしこも見てまわり、ある者は「非常に勉強になった」と繰り返し、またある者は「もう模型はやめた!」と3回叫んだ。その声の主によると、あまりのレベルの違いに、すっかりやる気が失せてしまったとのこと。
ま、そんなこんなのあとは駅前の居酒屋へと移動し、盛大な懇親会が繰り広げられた。
この催しは過去数回実施されているが、今回は初参加の者ばかり18名で出かけ、一同大満足のひとときを過ごした。
佐野さん、すっかりお世話になりました。
———御礼申し上げます。
2012年10月20日