月刊「はるかプラス」1月号が発売になった。連載中の芳賀コーナー、今月の作品は「角海老楼」(かどえびろう)である。
以下記事より。
正月っぽい作品ということで今号では「角海老楼」(縮尺7分の1)をお目にかける。
むかし江戸吉原には角海老という遊郭があった。何回も火災に遭うがそのつど立ち直り、昭和のはじめまで吉原最大の遊郭として君臨した。
この作品は2008年秋、その角海老の子孫にあたる方からの依頼で制作を開始し、翌年春完成した。
制作にあたっては江戸の雅(みやび)を醸すことに腐心し、松の襖(ふすま)や、行灯(あんどん)や、天水桶(てんすいおけ)など、もっぱら江戸ものばかりを追求したため、手を動かしている時間よりも、それらの調査により多くの時間がかかった。
(以上、1月号より)
———4月から「カリスマ模型師・芳賀一洋の世界」として始まったこの連載は、当初一年ぽっきり(12回)の予定だった。しかし先月ひらかれた編集会議で二年(計24回)に延長されることが決まったそうだ。うれしいことである。なかなか好評だという。感謝、感謝である。
2010年12月25日