アバターを見た

 遅ればせながら「アバター」を見た。
 想像どおりCG映像が凄かった。流れる雲、うごめく森、風にゆれる草花、空を飛ぶ鳥、水しぶきを上げる海、そしてアバターを含めた動物たちの動き、等々、どこもかしこも超リアル。しかも立体メガネ付である。もはやチマチマ手でつくり「ほら、本物そっくりでしょ」なんてことを言っている時代ではないようだ。
 その直後にテレビで「崖の上のポニョ」をやっていたので、これも見てみた。するとこっちの背景は手書き感あふれるタッチで描かれていて、かたちも線もふにゃふにゃだったが実にいい味だしていた。“非リアル絵”とでもいうのか、いつもの宮崎画とは明らかに違っていた。さすが宮崎さんである。手で描いているのだから、むしろそのことを強調したほうがよいと考えたのだろう。
 模型もこれとおんなじではないのか。


2010年2月20日