去年の春制作した「遊廓の座敷」(角海老楼)という作品があります。おくればせながらそのためのセクションを新設し、たくさんの写真を掲載いたしましたので、あとで是非ご覧になってください。作品ギャラリー表紙ページ、右下のポッチからはいれます。なおこのセクションに掲載されている写真は宇都宮の「ギャラリー悠日」において、プロカメラマンの神尾幸一氏によって撮影されたものです。
最初、背景をどうしようかといろいろ考えた末、作品を宇都宮まで運び、ギャラリー悠日の倉庫で撮影することにした。その倉庫は大谷石でできているために独特のレトロ感があって、背景として申し分ないからだ。そしてその日、神尾氏が遊廓の作品を撮っている最中に、おなじ倉庫の別の場所では雑誌「フーガ」のカメラマンによってぼく自身が撮影されていた。後日この雑誌に掲載されることになるソファーに座っている状態の写真や、下をむいてなにかをつくっている写真などは、みなこの日にこの倉庫で撮影された。つまりこのとき神尾氏とわたしと、フーガのカメラマンと、フーガのエディター氏にライター氏の計5名が、おなじ屋根の下で、ひとつのラジオに神経を集中し、それぞれ別のものを撮っていたわけである。
いまラジオと書いたが、奇しくもこの日は2009年3月24日。ワールドベースボールクラッシックの決勝日だった。対韓国戦。3対3でむかえた10回表、ツーアウト2塁3塁からイチローが決勝タイムリーを放ち、日本中が歓喜に沸いた午後2時半、ちょうどそのときわれわれはこの倉庫でそれらの写真を撮っていた。だから遊廓の写真を見ると、今でもこの日の試合のことばかりが、やけに鮮明に思いだされる。
近況②「やまげたたけぞうさんのこと」
東京ソリッドモデルクラブの山桁丈三(やまげたたけぞう)さんが、去年の夏ぼくの工房を奇襲しパチパチ写真をいっぱい撮って、後日それらを自分のクラブのホームページで「驚愕のストラクチャーの世界」という記事にまとめ、掲載してくれたことがあった。そして秋には千石教室を訪問し「千石教室訪問記」という記事を書き、又つい最近では正月に赤坂のプリンスホテルで開催された催事会場へもやってきて、そのレポート記事を掲載してくれるなど、このところ頻繁にぼくの活動を、彼らのHPで取り上げてくれている。それらはそのつど当欄でも紹介し、ご覧になった方も多いと思う。
そのやまげたさんが、このたび小生の自由が丘教室初心者クラスへの参加を表明し、つまりうちの教室の生徒におなりになった。こういうのをミイラ取りがミイラになったとでもいうのか、はやくもクラスの人気者になりつつある。そして彼は、今度はうちの教室の生徒という立場から、またまた記事を書いた。下のホームページ、コーヒーブレイクというセクションにおける「自由が丘教室・秋の小屋」と題する記事(2010,1,31日付)がそれだ。是非ご覧になってください。
http://www.ne.jp/asahi/tsmc/net/
やまげたさん、あんまりしょっちゅう芳賀ネタばっかりをやってたら、そのうちそっちの読者にあきられちゃうんじゃないんでしょうか。だからもうちょっと間をあけてもいいと思うんですが…。
近況③「情景王とのツーショット」
これを読んでいるかたならばヤマタク(山田卓司)さんて知ってますよね。情景王として泣く子も黙る存在である。このあいだ秋葉原のイエローサブマリンで、そのヤマタクさんとバッタリでくわし、やあ、やあ、とひさしぶりの再会をよろこんだ。そこまではいいんだが、そのあといきなり、カルチャーで教えてカネになるの?——-や、模型という定義をどう考えるのかなど、立ちばなしにしてはいささか重すぎるテーマのつっこみを受け、たじたじとなった。
そこで
「ブログに掲載したいので、一緒に写真でも撮りませんか——」
と、やんわりはなしの腰を折り、店のすみっこに移動してパチリと撮ったのが下の一枚。
右がヤマタクさんだが、やっぱ、ハクリョクあるよね。
2010年2月7日