鉄道マニアの雑念が消えた部屋

 お知らせした通り6月28日の午後5時、以下の面々が伊藤誠一邸へとお邪魔いたしました。

 横須賀から来たシゲザネさん
 下落合の山ちゃん
 TMSの順ちゃん
 イラストレーターのイギシさん
 コピーライターの羽賀さん
 塗装だったらフクイさん
 ロードスターだったら加藤さん
 メガネがかわいい奈月ちゃん
 メガネがかわいい由理さん
 しあわせ者のひろこさん
 イケメンのユウちゃん
 ゴジラ作家の山脇さん
 犬猫ミニチュアの智子さん
 ユザワヤ講師の山口さん
 時計屋のイケブチさん
 田園調布の都築さん
 一眼レフのなぎさちゃん
 おヒゲがしぶいいちようちゃん

 その日は激しい雨だった。
 われわれは色とりどりの雨傘を手に、誠一氏を含めた総勢19名は、JR大森駅から歩10分の伊藤邸へむかって、アリの行列のように、連なって進んだ。やがてズボンの裾がシッポリ濡れるころ、たどりついたその家の土間は履物であふれ、あとから来た者は、前の者がぬぎすてた靴を渡りながら、次から次へと家の中へ入った。すると内部は大変だ。入り口右奥のプライベートギャラリーはたちまち人間イモ洗いと化し、二階の誠一ルームも、台所も、人、人、人である。
 こうして約一時間、ボロさ満点の伊藤ワールドを堪能したわれわれは、ふたたび雨の中を駅まで戻り、今度は居酒屋の二階へとなだれ込んだ。勝ち組のシンちゃんや、アラサーのラルカちゃんも、いつのまにかその場に合流。
 そしてその日の深夜、日付が変わったころ、伊藤氏から下のようなメールが届いた。
 「本日はおつかれさまでした。人がいっぱい写っている写真は、どれも構図がイマイチでした。代わりに、事前に撮ったわたしの部屋の写真を送ります。よかったら使ってください。高塚君からは鉄道マニアの雑念が消えた部屋といわれました。ところで工房というと、わたしの職場も工房を名乗っていますので、できれば普通に“伊藤誠一ちゃんの部屋”と表記していただければと思います。」
 ——というわけで、下がその写真である。
 な~るほど、これなら雑念が消えるわな…。

“伊藤誠一ちゃんの部屋”
写真:伊藤誠一


2009年7月4日