おとといワンダーフェスティバル、通称ワンフェスに出た。過去数回客として見物に出かけたことはあったが、このたびはじめてディラーとして、会議用テーブル一個の小さなブースを設けた。
ワンフェスというとどうしても萌系フィギュアの祭典といったイメージが強い。そういう場所に拙作をならべても見向きもされぬだろうと、いままで出店を考えたことはなかった。しかし今回事情があってお誘いがかかり、半信半疑で出てみた。ところがである。ある時間帯から以降、ぼくのブースには常に客が群がり、ときには黒山の人だかりといっても決して過言ではないほどの状況に至ったのには驚いた。みなさん写真を撮らせてほしいとおっしゃり、トキワ荘や千駄木慕情などの作品にカメラを向けた。いつもこのサイトを見ているという客も多かった。たちまち名刺が空になり、仕方なく年賀状の残りを名刺がわりに配らねばならぬなど、予想を上回る反響があった。
会場でお声をかけてくれた方々、そしてお買い上げいただいた方々に厚く御礼を申し上げます。
その前夜のこと。
会場に並べるための品物を調達するため、秋葉原のイエローサブマリンに間借りしている自分のショーケースまで作品を取りに行った。
けっこう店が混んでいたので
「きょうは、よさそうだね‥」
と、挨拶代わりに売り上げを尋ねてみた。すると店長は最高だったとホクホク顔で答え、続けてこう説明した。翌日のワンフェスに入場するため、世界中からやってきた客が現在東京のホテルに滞在している。彼ら外国人は気前よくまとめ買いをしてくれるので、ワンフェスの前後はホビーショップにとっての書き入れ時なのだという。
そして
「もうすでにならんでいるという連絡が入っています」
という恐ろしい情報まで耳打ちしてくれた。ならぶとは無論ワンフェス会場へのこと。この寒空の下、ほんとうに前夜の8時からならぶのか?
ワンフェス恐るべし!!!
2007年2月27日