以前一度、「ゆるゆるアートインボックスの教室」をはじめたと書いたことがある。(2005年8月2日付けトークス参照のこと。) その第一回目の制作課題は「パン屋」だった。なにしろゆるゆるクラスなので、非常にのんびりとしたペースで作っていた。しかしあと一回か二回で、みなさんそろそろ「完成」しそうである。ところが教えるためには見本が一個必要で、私も生徒のみなさんと一緒にできるだけゆっくりと、おんなじものを作っていた。しかし私のパン屋は、みなさんよりは一足先に完成してしまい、下にお目にかけることにした。看板にある横文字「BOULANGERIE」(ブーランジェリー)とは、フランス語でパン屋(パンの製造所)という意味だ。
この作品は、アートインボックスといっても幅がたったの25センチで、高さ45センチという、かなり小さなものである。教室で教えるとなると、生徒のみなさんが毎回教室まで持ってこられる大きさでなければならないし、各人の住宅事情もあるので、できるだけ小さな課題を考えねばならない。このクラスは今後もしばらく続きそうなので、これからはこういった小ぶりな作品がどんどんと増えてしまいそうである。
2005年12月15日