前回のトークスは秋葉原のイエローサブマリンにある「芳賀コーナー」の宣伝だった。記事に使った写真は我がクラフトクラブの一員である渡邊格(わたなべ・いたる)氏に頼んだものである。頼んでから数日がたった土曜日の夕方、彼はグッドな写真を携えて私の作業場まで届けてくれた。この日はちょうど、この7月期から始まったばかりのゆるゆるの(かんたんな)アートインボックス製作クラスの真最中で、彼はしばらくのあいだ手持無沙汰な様子でわれわれの作業を見ていた。が、やがて、ついでにこれも撮っちゃえと彼はまたパチパチと、今度は教室の様子を撮りはじめた。そしたらそれがまたかなりいい写真だったので、急遽ここに掲載することにした。
下がその中の一枚だ。
彼はプロではないがよい写真を撮るのでいつも感心している。フレーミングがグッドで、被写体に対する構図がさりげなく、アカぬけている。本日ここに使った写真も、おのおのの人物配置が絶妙で、いかにも真剣そうな各氏の表情が的確に捕らえられていている。加えてレンブラントのような色調にこくがあり、どうしてなかなかプロ級の名ショットだと思うのだが‥、ちょっとホメ過ぎだろうか。
ところでこのゆるゆるクラスだが、以前一度、セーヌ・フルールに似た花屋を作るつもりであるとこのトークスで紹介したことがあった。その後計画が変わり、花屋ではなくパン屋になった。現在4人のみなさんが鋭意製作中である。
追伸。
秋葉原のイエローサブマリンに行ったら是非看板(芳賀一洋のミニチュアコレクションという看板)を見てほしい。どうやって取り付けたらよいかを悩みまくり、書体やら色やらにも散々悩み、作るのに丸一日かかったという代物である。文字の部分を微妙な2色づかいでレタリングしたのが成功だったらしく「作品」といったカンジの看板に仕上がり、結構気に入っている。
2005年8月2日