ねじ式のこと

 8月8日付け当欄で「ねじ式」における背景の制作に関して、ぼくの教室の生徒か、元生徒さんの中で、だれか手伝ってくれるひといませんかと募集したことがあった。(詳細は当日の記事をお読みください)。
 てっきりスルーされると思っていたこの募集に対し、なんと2名もの有志が名乗り出てくれた。渋クラ(渋谷クラフトクラブ)現会長であるJ.Y氏と、沼津のベンツ・ドライバーY.K氏のふたりだ。また、ぼくの生徒ではないが、練馬の造形師であるS.U氏も、必要に応じて手伝ってくれることになり、最強のメンバーが揃った。
 ちなみに「ねじ式」とは鬼才つげ義春氏の代表的漫画作品のタイトルである。
 現在この作品をストップモーションの人形劇として映画化するはなしが進んでいて、映像における人形以外の部分、つまり背景部分の制作を「はがさんに頼みたい‥」と、最初はそう言われていた。しかしわたしが固辞したため、今回はこの3人が汗を流すことになった。
 もうすでに‥‥
 ①渋クラ会長のJ.Y氏が漫画の図柄にあわせて機関車を改造中です。
 ②沼津のY.K氏が「今井商店」(古い店)の店先を研究中です。
 ③練馬のS.U氏が風化した熊の髑髏(ドクロ)を制作中です。
 ④加えて飛び入り参加のY.T氏がダグラスDC-3を制作中です。

 以上のように、すでにいろいろとつくりはじめてはいるが、まだひとつも仕上がってきていない。
 ——–追ってまたご報告いたします。

某月某日、某所にて、関係者一同によるパーティーがあった。わたしの隣はつげ義春氏のご長男、柘植庄助さんだ。庄助さんによると父(義春氏)は元気だが、もうマンガは書いていないとのこと。