余裕の日々

 毎年4月には米シカゴで大規模なミニチュアショーが開催されるため、いつもこの月にはほとんど教室の予定を入れていない。加えていくつかの教室が自粛中のため、わたしの余裕ライフ(暇ライフ)は、この月になっても、依然として続いている。
 47歳のとき、アパレル系の商売をやめて最後の店をたたんだとき、からだ中の血管から酸素の泡ががふわ〜っと湧き上がってくるような、爽快な安堵感に満たされた。しばらくのあいだ何もしなくてもよいという自由も嬉しかった。しかしそのあとの24年間、すきなことをやっているとはいうものの、常に時間に追われていた。刻々と納期が迫るなか、寝る間をおしんで作品を仕上げ、常に教室の準備に追われ、催事、催事と、あちこちの催事場をかけめぐっていた。ほとんど休んだことのない24年間だった。
 それがこのコロナ騒動のおかげで、ほんとうにゆっくりとした日々を、久しぶりに満喫している。外出するなと言われても家でやることは山ほどあり、まったく退屈しない。前回、写真の整理をしているとお伝えしたが、そればっかりではアキるので、今週は「東屋」(1/12)の店内を組み立ててみた。(下の写真)。おとといフェイスブックに掲載したところ、すでに500越えのいいねがついている。
 余裕ライフはまだまだ当分つづくことになりそうだ。

写真は自由が丘教室の制作課題である「東屋」の一部。