有楽町展の宣伝 ①

 トーキングヘッズという雑誌に「はがいちようの世界」という、写真と短文によって構成された連載ページを持っている。今月末に発売される通算79号では拙作「錠前屋のルネはレジスタンスの仲間」を紹介し、下のような記事を書いた。
 以下記事。
 1997年製の本作、本誌56号に一度掲載したことがあった。だが初期作品は店の外側しかつくっておらず、錠前屋の入口から覗いた薄暗い室内にはほとんどなにもなかった。それがずっと気になっていて、いつか内部にも手を入れ、いかにもが鍵職人が使いそうな作業台を置いてみたかった。夢がかなったのは去年の春、わずかなスキに怒濤の如き情熱で本格的作業台をつくって室内に組み込み、赤いライトで照らした。かくして21年ぶりに施された大改造は大好評で、拙作写真集の題名にもしてしまった。
 本作は「第15回渋谷クラフト倶楽部展」(8/25日~31日)に出品します。会場は有楽町東京交通会館B1Fゴールドサロン。覗かないと決して見えないミクロの世界をぜひ自らの目でお確かめください。同名の写真集も販売します!
 と、以上までが雑誌の記事だった。
 恒例の「渋クラ展」までもうすぐだ。今回わたしはルネ作品を一点だけ展示し、あとはすべてクラブ員たちの作品で会場を埋め尽くす計画だ。その準備の真っ最中に、ちょうどよいタイミングでリリースされる記事なので、ご紹介させていただいた。

はが いちようの世界《第25回》
トーキングヘッズ叢書/No.79

2019年7月12日