今年一番おどろいたこと

 きのうは土曜日だったので、教室があり、放課後は例によって近所のもんじゃ焼きの店「てけてけ」に出かけた。この店のマスターの顔を知っている読者も結構いるハズだ。まだ6時過ぎだというのにすでに客で賑わっていた。実はここ何回かは満員で店に入れず、入店できたのはの久しぶりのことだった。決して立地が良いとは言えぬのに、てけてけはそれほど流行っている。
 昨晩もいつものようにゴキゲンなひと時を過ごし、会計を済ませて帰ろうとすると、マスターの娘さんから、驚くべきことを告げられた。「先週の12日にマスターが亡くなりました」というのだ。
 「え——っ!!!」
 聞いたとたん思わず叫んだ。
 つい2ヶ月ほど前に、体のどこかに癌が見つかり、治療していると聞いてはいたが、店は普通に営業していたし、マスターもよく顔を見せていたので、そんなに大ごととは考えていなかったのだ。あまりにもびっくりし、なんの癌だったかは聞きそびれたが、彼はまだ60代後半だったハズ。
 亡くなったマスター(本名:竹屋一水さん)は、グループサウンズの全盛期終盤に結成されたバンド「オリーブ」のリードギター担当だったという経歴があり、店の壁にはオリーブ時代のでっかいポスターが貼ってある。わたしはよくそのポスターを指差して、「この人が若いころの、あそこにいるマスターだよ‥」などと、みんなに説明していたのだが。
 ——-合掌。

マスターとわたし
2016/7/9日付け当欄にもマスターに関する記事があります

2019年6月25日